2016年11月27日日曜日

「ダウン症のある子供をたくましく育てる技とコツ」(佐藤功一先生の講演から学んだこと)①

こんにちは。MARKです。

今回は、先日の「ダウン症全国巡回セミナーinとやま」の講演で学んだことを自分なりに振り返りたいと思います。



第一回は、佐藤功一先生の「ダウン症のある子供をたくましく育てる技とコツ」です。

【佐藤先生の紹介】
20年以上特別支援教育の現場の教員として指導に当たり、「学校現場で使えるかどうか」という視点に強くこだわりながら、障害児の効果的な指導法探究・教材開発をライフワークに実践研究に取り組んでいる方です。

【公演から学んだこと(要約)】
1.ダウン症の課題と指導の効果が出ない本当の理由
2.ダウン症児教育の理論と実践(技とコツ)
3.ほめる時の原則
4.叱る時の原則
5.約束をさせる時の原則
6.活動の「見通し」をもたせることの意味
7.頭と心のバランスを常に考える
8.ダウン症児を動かす誘発的言葉かけ
9.ダウン症児の話を聞くときの心がけ
10.おかしな行動に対する対応のルール
11.ダウン症児の「気持ち」を理解する分析力
12.ダウン症児へのメモの内容を変える
13.3つのユーモア
14.コミュニケーション手段を持たせることの大切さ

では、内容について簡単にまとめてみます。

1.ダウン症の課題と指導の効果が出ない本当の理由

ダウン症児の課題として、「相手の意図や感情を十分に考慮した対応がとれない」ことがあります。

当然、教師は「相手の意図や感情を十分に考慮できる」ように指導しようとします。
しかし、なかなかうまくいかないことが多い。
その原因は何か?

ダウン症児は、頭で分かっていても「受け入れない」ことがあります。
つまり、情意(心)の問題が一番多いことが次の写真からも分かります。

※教師に教育上の課題をあげてもらい、それを①理解(頭)、②身体機能(体)、③情意(心)に分類したところ、下写真のように、③情意(心)に関するものが多数を占めています。

この情意(心)の問題をクリアしないと、「学び」にはならない。
これは、ダウン症に限らず、勉強する気のない子供に教えようとしても無駄だということですね。


2.指導の理論と実践をつなぐ「技とコツ」

先生は、指導の「技」と「コツ」について、次のような例えを出しました。
ここでいう「技」とは柔道における「背負い投げ」などであり、「コツ」とは柔道における「くずし」です。

ワタシは、体育で柔道を習ったので大変わかりやすい例えだったのですが、、女性の方には伝わりにくいかな・・・
正直、柔道の「技」と「くずし」以上にうまい例えがワタシには思い浮かばないため、わかる前提で話を進めます。

指導における「技」とは、「指導法」(「言葉・数を教える、プリントや課題を出す)といったことです。
また、「コツ」とは、「ほめる・しかる」といった学ぶための気持ちを引き出すテクニックのことです。

柔道経験者であればわかりやすいですが、「くずし」ができていないと、どれだけ「技」をかけようとしてもかかりません。

指導に関しても同じで、繰り返し教えても、その前の「くずし」ができていないと効果が出ないと教えてくれました。

そして、この「くずし」こそが指導の「生命線」であり、本には書けないコツなのだそうです。

この「くずし」にあたる「ほめる・しかる」といった教育のコツについては、後日投稿したいと思います。


ところで、皆さんは教育や指導は学校ですることとお考えですか?
ワタシは、家庭も子供にとっては大切な学びの場だと考えています。

今回のお話は、ダウン症の次女ゆー(生後10ヶ月)にはまだ先の話ですが、長女ふー(4歳)の教育にも参考になるなと感銘を受けました。

そして、こうして振り返りながら感じるのは、「実際に講演に行って話を聞くことがいかに大切か」ということです。

今回の「くずし」の話にもあるように、単に知識を学んでも、その前段階で「気持ち」がその「知識」を受け入れる準備ができていないと本当に知識を定着させることは難しい気がします。

佐藤先生のお話は大変面白く、最初の生徒の「愛ちゃん」のエピソードを交えながら、ワタシの心を「くずし」てくれたので、とても素直に学ぶことができました。

ワタシも子供の心を「くずし」ながら大事なことを伝えられるよう学んでいきたいと思います。
ではでは。

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